ある一定の条件下のもとで、将来的な金融商品の価値を数学的アプローチで導き出す……。大学院で金融工学を学び、「デリバティブ」の面白さに惹かれた私は、岡三証券で「好きなこと」を仕事にする機会を得ました。何よりも人を大事に考え、挑戦を後押ししてくれる。そんな魅力を感じて、入社を決意しました。

　国内外の債券を取り扱い、新たな金融商品を組成することで、法人のお客さまのニーズに応えていく。それが、金融商品部のミッションです。その中で私は外貨建てSBのトレードと仕組債の一種であるリパッケージ債の組成を担当しています。具体的な仕事の流れとしては、窓口を務める市場営業部と連携を密にして、お客さまのニーズに合わせた提案をする。オーダーメイドの金融商品を組成するなどして、その資金運用に貢献していきます。どれくらいのリターンを求めているのか。債券の格付けはどの程度まで許容されるのか。きわめて多様なお客さまのニーズを満たすためには、高度な専門知識と、独自のアイデアを提示することが求められます。自ら提案した銘柄が受け入れられた時や、トレードで大きな利益を獲得できた時は、この上ないやりがいを感じることができます。日々の業務は多忙ですが、新たな発見に満ちた日々を通じて、確かな成長を感じることができています。

　常に「期待以上の仕事」を目指すことが、私の仕事に対する流儀です。私たちがお客さまの信頼を勝ち得ていくためには、競合となる大手の金融機関にはない「独自性」を発揮していかなければいけません。だからこそ、私は世界のさまざまな事象に好奇心を持つことを心掛けています。自らの個性やアイデアを通じて、お客さま第一の価値を創造する。それが、私にとっての「お客さま大事」なのです。

　とある法人のお客さまに対する提案は、その象徴的な案件となりました。かねてから、有望な銘柄として自身が注目していたオーストラリアの通信企業の債券をご提案することで、お客さまのニーズを満たし、資金運用に大きく貢献することができたのです。お客さまからいただいた「こんな銘柄があったのか」「素晴らしい提案だ」という言葉は、これ以上ない賛辞。自らのアイデアで期待を超える。かつてない喜びを感じることができました。

　とはいえ、私自身はまだまだ半人前。金融商品部で活躍する先輩方の背中は、遙か遠いのが現状です。今後の目標は、あらゆる金融商品に精通したフルスタックな能力を身につけること。今はSBだけの担当ですが、さまざまな仕事に挑戦することで、さらなる成長を遂げ、この道を突き詰めていきたいです。