市場で支配的となっている見方とは異なる、「独自のメッセージ」を発信する。それがストラテジストである私のこだわりです。実際に１年前、私は「日本株が上がる見通しにある」という趣旨のレポートを作成し、お客さまにプレゼンテーションしました。お客さまからの反応は「アメリカが下がるなら、日本も下がる。その常識を知らないのか」というものばかり。しかし、私には自信がありました。自らの「こうなるのではないか」という想像を入り口にして、あらゆるデータから分析を進める。そうすることで、導き出した結論だったからです。結果的に私が予測したとおりとなり、お客さまからは「あなたの分析は素晴らしい」という言葉をいただきました。誰もが予測できる「未来」を示すことに価値はありません。それが少数精鋭の岡三証券ならなおさらだと言えるでしょう。こうした評価をいただけることは、ストラテジストとして最高の喜びだと思っています。

　そして、証券会社のストラテジストは、「当たらない」「いつも買いを煽っている」と揶揄されることがあります。そうした仕事をしているようでは、私たちに存在価値はありませんし、岡三証券が掲げる「お客さま大事」にも反してしまうことになります。常に意識しているのは、相場の見通しを当てることに真剣に向き合い、時には弱気な情報も隠さずに伝えること。投資アドバイスのプロフェッショナルとして、お客さま一人ひとりに合ったサービスを提供していきたいです。