事業活動を通じた取り組み
サステナブルボンドの取り扱い
岡三証券では、環境的課題及び社会的課題の双方に取り組む事業に要する資金を調達するサステナブル・ボンドへの取り組みが活発です。平和な世界を実現するために、独立行政法人国際協力機構(JICA)が発行する「ピースビルディング・ボンド」や、海洋汚染問題・プラスチックごみ問題、食品ロス・廃棄問題の解決に向けた取り組みを支えるために、世界銀行が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」の取り扱いを通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。
インドネシアの海洋問題(©World Bank)
フィリピンの農村開発(©World Bank)
地域応援ファンド
岡三アセットマネジメント(現・SBI岡三アセットマネジメント、持分法適用関連会社)では、同社が設定・運用する地域応援ファンドの信託報酬の一部を地域社会のために寄附しています。社会福祉などの支援を目的とするファンドでは、児童福祉施設等への福祉車両・車椅子の寄附や、子ども基金への寄附、保育所への絵本の寄附などを実施しています。このほか、自然環境の保護や地域産業の支援を目的としたファンドなども設定・運用しており、地域社会への継続的な貢献に取り組んでいます。
社会課題解決への取り組み
「援農支援隊」活動への参加
岡三証券グループでは、過疎化や高齢化に伴う人手不足等でお困りの生産者(農家)の支援および持続可能な食料生産と農業振興を通じたSDGsの実現に向け、(株)農協観光(JAグループ)が主催する「援農支援隊」活動(農作物の収穫支援ボランティア)に参加しました。第一弾として、2022年11月から12月にかけて7回にわたり、静岡県のみかん農園において、収穫支援を行いました。
クラウドファンディングを通じた社会貢献
岡三証券グループでは、創業100周年事業の一環として、寄付型クラウドファンディング大手「CAMPFIRE」へ特設サイトを開設し、社会課題の解決に向け活動されている団体などによるクラウドファンディングを紹介しております。これまで、発達障害のお子さま向けの児童発達事業所の増設を目指す済生会のプロジェクト、白血病等の血液疾患を抱える患者の移植とドナー提供を安全かつ継続的に支えていく「骨髄バンク活動」の支援を目的としたプロジェクトをご紹介しています。
子どもの貧困問題解決への取り組み
岡三証券グループは、「こどもサポート証券ネット(※)」を通じ、子どもの貧困問題に取り組む全国のNPO法人に株主優待品(食料品や日用品)を寄付しております。また、証券業界全体で取り組むことが提言されている「こどものみらい古本募金」に賛同し、回収した古本などの売却代金を貧困の状況にある子どもたちに寄り添い、子ども食堂や学習支援等の活動を行うNPO法人等へ寄付を行っています。
(※) 日本証券業協会が運営している、証券会NPO法人などをつなぐプラットフォーム
6つの重要課題(マテリアリティ)
岡三証券グループが考慮すべき主な経営課題、機会またはリスクに発展しうる重要な社会課題を抽出・分析し、優先的に取り組むべき重要課題として6つのテーマを特定いたしました。
テーマ | 方針 | 主な取り組み・ 関連項目 |
SDGsへの 貢献 |
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ビ ジ ネ ス |
お客さまの 未来 |
「長く豊かなお客さまの未来のために」 現役世代・若年世代も含めた一人ひとりのお客さまに 最適な金融サービスを提供し、お客さまの人生に貢献します。 |
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社会づくり | 「サステナブルな社会の実現のために」 事業活動を通じて、気候変動への対策、環境負荷の 軽減などの社会課題の解決と 地域への貢献に取り組みます。 |
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イノベーション | 「イノベーションによるサービス向上のために」 テクノロジーやAIを活用した デジタル・イノベーションの推進によって、 個々のお客さまのニーズに即した情報をお届けし、 きめ細かなサービスを実現します。 |
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経 営 基 盤 |
人材 | 「社員が輝く職場づくりのために」 高い付加価値をお客さまに提供するためには プロとしての高度な知識と専門性、 高い倫理観が不可欠です。 最大の経営資本である人材の育成と 労働環境整備をさらに進めます。 |
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財務基盤 | 「財務の健全性と企業価値の向上のために」 発展の礎となる強固な財務基盤を維持し、 中長期的な企業価値の向上に努めます。 |
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イノベーション | 「ガバナンス強化のために」 適正な企業統治と業務遂行が行われるよう体制を整備し、 経営における多様なリスクをコントロールします。 |
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