確かな専門性を身につけ、自立した人材になりたい。そうした想いを強く抱いていた私は、自然と金融の世界を志すようになりました。岡三証券を選んだのは、専門性を身につけるための研修制度がしっかりしていたから。「ゼロから人を育てよう」という面倒見のよさも大きな魅力でした。さらに、私の背中を押してくれることになったのが、金融業界で働いていた父の言葉です。「岡三証券？面白い会社だよ」他の金融機関の社員からそう言われるほど、この会社には面白い人が揃っています。独自のアイデアや視点を持っている人、お客さまに誠実に向き合い続ける人、そして、朝のラジオ体操を驚くほど全力でやりきる人も（笑）。魅力的な個性に触れながら、多くを学ぶことができています。

　金融機関などの機関投資家をはじめとした法人のお客さまに、株式や債券の売買の仲介を行う。それがグローバルマーケッツ部門のミッションです。私たち市場営業部は債券セールスとしてお客さまの窓口を務め、金融商品部や引受部といった他部署と連携しながら、お客さまのニーズに沿ったご提案を行っています。この仕事は、高度な専門知識と、膨大な情報のキャッチアップが求められるもの。常にインプットを怠れませんし、取引時間の制約がある中で効率よく仕事を行うことには大きなエネルギーを要します。ですが、お客さまのお役に立てた時の達成感はこの上ないものです。お客さまのニーズを満たす良いトレードができたときは、チーム全員で喜びを分かち合うことができます。

　現在、私は債券のセールスを担当しています。常に心がけているのは、お客さまが必要とするサービスや情報の提供にこだわること。そのためには、「他社にはできないこと」「岡三だからこその価値」を込めた仕事をしていく必要があると考えています。

　とある地方の金融機関のお客さまへの提案は、その想いを体現する象徴的な案件になりました。「ある債券を買いたい」と伺ったのですが、お客さまが望む条件は非常にシビア。他の証券会社も「その条件では難しい」と匙を投げている状況でした。ただ、そこであきらめないのが私たち岡三証券です。厳しい条件の中でも必死にアプローチを続け、お客さまが求める取引を成立させることができたのです。「岡三さんのおかげだ」お客さまからいただいた言葉が、私たちにさらなる力を与えてくれたことは言うまでもありません。

　債券を売買するだけなら、その相手は機械でもいい。目標をクリアすることが目的ではない。私はそう考えています。大切なのは、私という存在が、一つひとつの取引に付加価値をつけること。そして、それがお客さまのためになっていること。そうでなければ、この仕事に意味はないし、「ありがとう」と言っていただけることもありません。私はさらに精度の高い分析力と、提案力を身につけたいと考えています。終わりのない研鑽の道を歩み、お客さまにさらなる価値を提供していきたいです。