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債券投資の魅力は、一般的に他の金融商品に比べ安全性が高いことです。定期的に利子を受け取りながら、償還日には額面通りの金額が返還されるため、安定した収益を得ることができます。しかし、元本の保証された預金とは異なり、運用益が得られると同時にリスクも存在します。
ここでは、債券投資の魅力とリスクについて解説します。
債券投資の魅力
債券投資は、一定の期間で決められた利子が得られるうえ、償還日には額面で返還されるため、比較的安定的に収益を得られるのが魅力です。また、流動性のある債券の場合、途中で売却することも可能です。
安定した収益性
債券は、固定金利であれば購入の際にあらかじめ支払われる利子が決められているため、償還日まで運用した場合の収益額が明確です。さらに、債券は償還日前でも市場で売却し、換金することができます。債券が値上がりしている局面では売却益が得られます。
安全性
発行体の信用度によりますが、債券は数ある投資商品のなかでも比較的安全性が高い商品とされています。債券の価格が変動した場合でも、償還日まで保持しておけば、額面通りの金額で戻ってきます。債券の発行体が債務不履行に陥らない限り、利子や償還金は約束通り支払われます。
ただし、債券が約束通り償還されるかどうかの確実性は、発行体の信用度に左右されますので注意が必要です。これについては、発行時の条件や格付けなどにより、ある程度の目安を判断することができます。
高い流動性
債券は有価証券として売買が可能なため、流動性があれば償還日前に売却して現金化することも可能です。なお、知名度や信用度の高い債券は流動性が比較的高い場合が多いですが、そうでない場合は途中売却が困難であったり条件が悪い場合があります。
選べる期間
債券は満期までの期間が1年、5年、10年など種類が豊富で、将来の目的に合わせて投資期間を選ぶことができます。
債券投資のリスク
債券には特有のリスクも存在します。債券投資で注意しなければならない主なリスクについてご説明します。
信用リスク
債券には、債券の発行体である国や企業などが倒産あるいは財政難に陥った場合には、決められたとおりの利子や償還を受けられなくなる、債務不履行リスクがあります。発行体の信用度は、民間の調査会社が発表している格付によってある程度の目安を判断することが可能です。
価格変動リスク
価格変動リスクは、債券を途中で売却する場合に発生します。そのときに売却可能な価格で取引することになるため、条件次第で損失が発生する場合があります。債券の価格変動は、債券自体の需給関係のほか、市場金利の上下や信用力の変化などによっても引き起こされます。
なお、一般的に、債券発行時よりも市場金利が低下した場合には、債券の取引価格は上昇します。逆に、市場金利が上昇した場合には、債券の取引価格は下がります。
なお、債券を償還日まで保有する場合には、額面通りの金額で償還されるため価格変動リスクは発生しません。
為替変動リスク
債券には、円建てで発行、償還されるものだけではなく、外貨建て債券など、円以外の通貨で発行、償還されるものもあります。外貨建ての場合、その通貨では満額償還されても、為替変動により円建てでは元本を割ってしまう場合があります。
手数料およびリスクについて(必ずお読みください)
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