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投資信託の特徴のひとつが、商品の種類が豊富であり、自身の投資スタイルに合う商品を見つけやすいこと。しかし、種類が多すぎてなかなか選べないという人も多いのではないでしょうか。
ここでは、購入する投資信託の絞り込みを行う際の目安になるよう、いくつかのタイプに整理しています。
投資信託の内容を簡潔に知る
投資信託は種類が豊富なので、投資家がひと目で理解できるよう、投資信託協会では統一した投資分類方法である「商品分類」を制定しています。この商品分類は目論見書(投資信託の説明書)の表紙などに記載されており、投資信託を選ぶときに活用できます。
商品名は、投資信託運用会社が投資信託を設定するときに名付けられます。親しみやすいよう、別名や愛称が付いていることもあります。
また、「単位型」「追加型」の意味は、購入できるタイミングです。
投資対象について
投資対象においては、投資対象地域と投資対象資産による区分があります。投資対象地域は国内・海外・内外の3つ。海外と内外は海外に投資するため、為替ヘッジの有無も記載されていることが多いです。
投資対象資産の代表は、株式と債券です。そのほかにも、不動産、金(きん)や原油、穀物などの商品、通貨なども対象になり、リスクとリターンのバランスもそれぞれに特徴があります。
リスクとリターンのバランス
運用方針について
投資信託は、「アクティブ型」と「インデックス型」の、2種類の運用スタイルがあります。ほとんどの投資信託は、設定時に運用のモノサシになる「ベンチマーク」を決め、ベンチマークに対してどのような値動きを目指すのかを定めます。ベンチマークの例としては、日本の株式型投資信託の場合、日経平均株価やTOPIXといった指数がよく使われます。
「アクティブ型」はベンチマークの収益率以上の運用成果を上げることを目標にした利益重視タイプに対し、「インデックス型」はベンチマークの収益率を目標にした運用です。
いずれもメリット・デメリットのある運用スタイルなので、自身の利益の期待度とリスクの許容度を考えて、どちらの投資信託が合っているのか考えるとよいでしょう。
市場で売買できる投資信託
一般的な投資信託が、1日1回基準価額が決められるのに対して、基準価額がリアルタイムに変化し、株式のように市場で売買できる投資信託もあります。
- ETF(上場投資信託)
- 株価指数、金価格、為替などに値動きが連動し、信託報酬などの運用コストも低いことから新たな運用商品として注目されています。
- REIT(不動産投資信託)
- 投資家から集めた資金でオフィスビルなどの不動産に投資し、賃料収入や売却益などを投資者に分配する仕組みの投資信託です。
投資信託の募集方法
投資信託に単位型(ユニット型)と、追加型(オープン型)があります。単位型は最初に決められた期間しか購入できないのに対し、追加型は、原則的に投資信託の運用期間中はいつでも購入・換金が可能です。また、投資信託によっては、「クローズド期間」があり、解約や売却ができない期間を設けていることがあります。
投資する前に、希望する投資信託が自分の投資プランに合っているかどうか、購入タイミングや解約・売却タイミングを確認するようにしましょう。